詩
暗闇の中、真っ直ぐ前に手を伸ばして。 その手の先を、じっと見つめる。 曖昧な輪郭。 希薄な存在感。 『私』という存在が、闇に溶けていく。 ねぇ『私』は本当に存在しているの? ねぇ『私』は本当に生きているの? ねぇ・・・世界なんて、幻だとは思わない…
手を握って。遠い空の下へ連れてって。 つらいことがあるからじゃなくて。 ここから逃げたいわけじゃなくて。 でも、あなたと一緒がいいから。 手を握って。遠い空の下へ連れてって。
まだ、信じられない。 だって、そんなの・・・信じられないよ。 何回云ったって、無駄なんだから。 騙されない、騙されない、騙されない。 絶対、後で俺のことからかうつもりなんでしょ? だって、俺のこと・・・好き、だなんて。 そんな甘い言葉に、のらな…
小さい頃にたくさん遊んだ、青と水色のビー玉。 たくさんあったから、たくさん、ばら撒いてみる。 フローリングを転がっていく、青と水色。 波みたいな音を立てて、転がっていく。 南向きの窓から、夏の日差しが入り込んできて。 わたしの家の床に、小さな海…
コンビニみたいだ。 俺、これじゃあ、君にとってのコンビニだよ。 24時間、君は君の好きなときに、俺のとこに来る。 24時間、俺は君のために、何だってする。 ほら、24時間使える便利な存在。 俺、コンビニじゃん? あとどれだけ、コンビニ役に徹したら、 コ…