2005-03-09 簡易海 詩 小さい頃にたくさん遊んだ、青と水色のビー玉。 たくさんあったから、たくさん、ばら撒いてみる。 フローリングを転がっていく、青と水色。 波みたいな音を立てて、転がっていく。 南向きの窓から、夏の日差しが入り込んできて。 わたしの家の床に、小さな海が出来ました。 キラキラ輝くのは、ただのガラス玉なのに。 目の前の景色が滲むのは、どうしてでしょうか。 あの日あなたと歩いた海。 今日もあそこには、眩しい日差しが 降り注いでいるのでしょうか。