2005-03-15 本当 詩 暗闇の中、真っ直ぐ前に手を伸ばして。 その手の先を、じっと見つめる。 曖昧な輪郭。 希薄な存在感。 『私』という存在が、闇に溶けていく。 ねぇ『私』は本当に存在しているの? ねぇ『私』は本当に生きているの? ねぇ・・・世界なんて、幻だとは思わない? 痛みも、つらさも・・・喜びも。 何一つ『本当』なんて、ないんじゃないかって。