一週間に1冊ってつらい

本は一週間に1冊しか買わない。と決めた途端に、本屋に足を運ぶ回数が増えた気がします。気がするんだけど、やっぱり気のせいで、回数は変わってないみたい。どうも本屋に行ったけど何も買えなかったという思いだけが強く残るみたい。「買わなかった」ではなく「買えなかった」だから、ストレスが溜まるのかなぁ。
でも、お財布的にも本棚的にも、これが最善の方法なんだよー。

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

逆説の日本史2 古代怨霊編(小学館文庫): 聖徳太子の称号の謎

井沢元彦『逆説の日本史』シリーズ2作目。古代怨霊篇。
私がこの怨霊の概念を受け入れやすいのは、間違いなく高田崇文氏のQEDシリーズのおかげだと思う(笑)
それにしても、井沢氏の論証はお見事。学会の通説に躊躇うことなく切り込んでいく姿勢は脱帽。とか云ってるうちは、私もまだまだ日本の悪しき風習に染まっているということなんだろうなぁ、氏によると。
歴史的考察も勿論面白いのだけど、1巻で言及されていた「その人の説を批判することがその人の人格を批判することと同義になっている」という日本の慣習は、たしかにやはりおかしいのだろう。言霊信仰は今も生きている。
そういえば、高校時代、うちのクラスで言霊信仰が流行っていた。今思い出したのだけど。
「私、言霊信仰してるから」と云って「おちる、すべる」っていうと怒る子がいたのよね、受験時代。そしたら、それが伝播したというわけです。
これって笑えるけれど、笑ってる人も実は受験生時代「おちるって云うなよ!」とか云った経験があるはず。日本の言霊信仰は根強いなぁ。