またまた乙一

一週間に買う本は一冊と決めています。正確には先週決めました。だって、そうしないと際限なくなってしまうので。本を濫読するのも楽しいですが、そのために他の時間が削られてしまうのはいただけません。
先週は乙一の『暗いところで待ち合わせ』で、今週もまた乙一を買いました。

平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。 (集英社文庫)

A女史推薦の『平面いぬ。』です。これはもう・・・泣きました。またまた大学図書館で号泣です。外で乙一は読んじゃいけねぇ。
短編集だったのですが、表題の『平面いぬ。』はかなりせつなくていい話でした。なんか、読書感想文書きやすそう(笑)
しかし、一番泣いたのは『BLUE』ですね。こうゆう系統の話に弱いのです。悔しいけれどツボをつかれました。
巻末の解説にもありましたが、この作品集では、乙一氏は読者の感情の流れをかなり意識的にコントロールしている印象を受けました。有体に云ってしまえば「さぁ、ここで泣け!!」みたいな。
それが嫌味じゃないので良かったです。明快ですね。
これくらい明快に道筋を提示されると、素直に身を任せて楽しめます。だから、読書感想文書きやすそうって思ったんだけど(笑)
せつなさの乙一と云われる所以を垣間見ました。ほんと泣けるわぁ、乙一作品。
今後、泣きたいときにこの作品を読むことにします(笑)
ってゆうか、思い出し泣きさえできそうだよ!(爆)